「自治会がなくなるとどうなる?」
そんな疑問を解消していきます。
一昔前までは「自治会(町内会)に入るのは当たり前」そんな空気がありましたよね。
(筆者の感覚では)
代ってくれる人が見つからないと、世代交代が難しいですね。
最近の若者は自治会に参加しないし、ゴミ当番をサボることもあると聞きます。
他の地域の自治会はどのように運営されているのでしょうか?考えてしまいますよね。
寂しい気持ちもありますが、自治会を辞めることを検討すべきでしょうか?自治会がなくなると、何が起こるのでしょうか?
実際、自治会がなくなった地域もあります。
今回は、自治会がなくなることの5つのデメリットとについてご紹介いたします。
また、自治会を廃止したり解散させるのではなく、小規模で続ける方法についても説明いたします。
自治会(町内会)がなくなるとどうなる?廃止や解散した事例とデメリット
自治会・町内会を廃止した例を挙げてみると、日本全国でさまざまな事例が見受けられます。
しかし、その多くが特定の要因によって引き起こされており、これらの要因によってどの自治会や町内会も危機的な状況に立たされています。
したがって、自治会や町内会がなくなった場合、さまざまなデメリットが生じます。
5つ見ていきましょう。
防犯灯の管理と費用が個人負担になって大変
地域内の私道に設置されている防犯灯の管理と費用が、それぞれの住民の負担に転嫁されることです。
従来、自治会や町内会が電気代の一括支払いと電球交換の手配を担当していました。事実、町内会や自治会が町の電灯を管理していたという事実は、多くの住民にはあまり知られていないでしょう。
しかしながら、これらの組織の解散に伴い、住民たちが防犯灯の維持と費用について個別に責任を負わなければなくなります。
これは、負担の増加と、調整の困難さをもたらす可能性があります。
回覧板と掲示板の廃止
自治会と町内会の解散に伴い、回覧板と掲示板の存在が消えることです。
これにより、地域内で情報を共有する重要な手段が失われます。同時に、地域内の掲示板もなくなり、情報の発信が制限されます。
現代はインターネットが普及しており、情報をオンラインで入手できることが一般的ですが、依然としてインターネットを利用しない高齢者やデジタル技術に疎い人々も存在します。
したがって、回覧板や掲示板の廃止は、情報の遮断と地域内のコミュニケーションにおいて課題を引き起こす可能性があります。
地域のイベントと住民の交流の減少
地域のイベントの減少です。夏の盆踊りや冬のどんと焼きなど、これらのイベントは自治会や町内会が主催していることが一般的であり、これらのイベントが消滅します。
これは、近隣住民の中には、近所付き合いや関係づくりに疲れている人々にとっては利点でもあります。
会合、打ち合わせ、イベントの準備、買い出しに費やす時間やエネルギーが減少し、生活が便利になります。
ただし、一方では、地域の人々との交流の機会が減少し、近所の顔とコミュニティが不明瞭になり、防犯上の懸念が浮上する可能性もあることに留意すべきです。
ゴミ出しのマナーに対する懸念や悪化
ゴミ出しのマナーが悪化する可能性です。今までのシステムでは、ゴミ集積所の管理が自治会や町内会によって行われており、ゴミ出しの問題が生じた場合、住民は簡単に相談できました。
また、多くの地域ではゴミ当番制度が導入され、ゴミの管理がきちんと行われていました。
しかしながら、自治会や町内会の解散に伴い、ゴミ出しの責任が各個人に委ねられることになります。これは、マナーが悪い住民がいた場合、その問題を解決する手段が減少することを意味します。
さらに、役割や責務の軽減は、独身や共働きの家庭にとっては魅力的かもしれませんが、同時に個々の住民が「当事者」となり、他からの助けが期待できないというデメリットも考えられます。
他にも自治会や町内会の解散に伴い、地域での問題や課題が発生する可能性があります。全ての機能を廃止することは、多くの課題をもたらす可能性があることを忘れてはなりません。
地域協力の喪失が防犯と防災に悪影響を及ぼす
地域協力の欠如に起因する防犯と防災への悪影響です。
これにより、町内会主催の警察や消防との協力による防犯活動や防災訓練が中断されるでしょう。
「自助・共助・公助」という概念は、災害時において特に重要です。自治会解散の結果、共助が減少する可能性が高まり、
地震や台風などの災害時に近隣住民からの助けを期待できなくなることは、重要な懸念事項となります。この協力体制の崩壊は、地域の安全に影響を及ぼすかもしれません。
解散の代わりに縮小! 負担を軽減する新しいアプローチ
自治会や町内会が煩わしいと感じる場合、解散の代わりに縮小を検討することは賢明です。
町内会や自治会の活動内容を再評価し、最低限必要な活動に焦点を当てることが、存続と維持の鍵です。
自治会や町内会が面倒な部分といえば、役員の負担です。
会費の集金、会議への出席、ゴミ当番、挨拶運動、防犯パトロール、地域祭りの運営など、多くの役割があります。
一度に辞めるわけにはいかなくても、徐々に縮小することは可能です。
たとえば、ゴミ当番の廃止や役員の数を減らすことなど、負担を軽減する方法はさまざまです。このような変化を導入することで、自治会や町内会の活力を保ちつつ、住民たちの負担を減らすことができるでしょう。
「役員の負担を最小限に抑える新しいアプローチ」
まず、役員の活動について再評価し、負担を最小限に抑えることを検討しましょう。理想的には、自発的な住民が「そんなことだけなら引き受けてもいいよ」と積極的に役割を担ってくれる状況が望ましいです。
回覧板も、共働きの家庭や頻繁に外出している住民にとっては手間がかかるものです。また、お年寄りでさえもスマートフォンを利用する時代です。そのため、連絡手段としてLINEやメールアドレスを収集し、回覧板の代わりにデジタルな方法で情報を共有するのは、効果的な方法の一つです。
ゴミ当番についても、ルールを整備し、負担を軽減する方法を模索しましょう。住民がルールを守れば、未回収のゴミが残ることなく、ゴミ当番の負担が減少します。このような変化を導入することで、自治会や町内会の活力を維持しつつ、住民たちの負担を最小限に抑えることができるでしょう。
まとめ
今回は「自治会がなくなるとどうなる?」について解説しました。
この記事を読む前よりも「思ったよりデメリットが大きいな…」と思ったのではないでしょうか?
今後を考えて、自治会について検討してみてくださいね。
自治会や町内会には、わずらわしいイメージがついてまわります。
そのため、周囲の住民から「自治会をやめてしまおうか?」という声も聞こえてくるかもしれません。
また、解散を考える住民も増えているでしょう。
しかし、自治会や町内会が存在しないと、思った以上のデメリット生じもの。
地域内の結束や連帯感、安全、情報共有など、これらの側面を考慮すると、自治会や町内会の存在は重要です。
私は「まずは縮小し、負担を最小限に抑えるのがいいのかも」と感じました。
参考になれば嬉しいです。
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